gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

片道切符

夕方、陽向は、クライアントとの打合せでぼくがいなくなった間に、11キロ離れた錦糸町へ地下鉄で移動。

 

GPSでどこにいるかはわかるから電話すると「どっかへ行きたくなった」とのこと。

 

さらに「PASMO使い切ったから、公園で寝る」と。

 

おいおい!少年が公園で寝るということは、いろんな人に迷惑をかけることなんだよ。

 

もっと自分でいろんなことができるようになってから、好きなようにやればいい。

 

ぼくが初めて野宿をしたのは、大学生になってからだ。

 

まあ、年は本来関係ないけれど、今の君だと周りが心配してしまうんだ。

 

片道切符で地下鉄で帰ってもこれない彼を、迎えに行くしかない自分。

 

あーあ、今日の予定も変更だ。

 

でも、こんなことをしながら、君は少しずつ大人になっていく。

 

そもそも世の中に無駄なことなど起こらない。