ずいぶん前からここの話は聞いていたが、訪れるのは初めてだった。
どのように書けばよいのか、複雑な気持ちになる。
1945年3月の時点で日本が降伏していたら、この特攻もなかったし、東京などの大空襲もなかったし、沖縄戦もなかったし、原爆も落ちなかった。
負けが見えていたのに、なぜ続けなければならなかったのか?
特攻へ行った者たちも、負けることを知っていた。
大戦最後の半年を戦っていなければ、日本はどうなっていたのだろう?
日本はその後の高度経済成長を経験しなかったのだろうか?
そして、バブル後の失われた30年も経験しなかったのだろうか?
ぼくらは今、何をしていただろうか?
そのような仮定の話を、ぼくは好きではないが、それくらいしか考えることが浮かばない。