あるクライアントは、どうすればよいか、迷ったときには、18才の自分に訊いてみる、と言われる。
そのときによく聴いていた音楽を繰り返し聴くことによって、その頃の自分に会うことができる、と。
その頃、憧れていたこと。もの。
きっと、強くて、まっすぐな想いがそこにあったのだろう。
ぼくには、18才の自分に訊いてみたいことは思い当らない。
むしろ、雑念だらけの自分がそこにいただろう。
生きるほどに、シンプルになっている、という思いがある。
同時に、そのクライアントほど、音楽の力を感受できない自分がいる。