我が家の水槽には、現在、ゴールデンハニー、ネオンテトラ、グッピー、プラティが生活しているが、数か月前はゴールデンハニーのオスが独裁者となって、他を攻撃し続け、ゴールデンハニー2匹、ネオンテトラ1匹まで数を減らした。
その後、ネオンテトラ、グッピー、プラティを5匹づつくらい水槽に入れたら、この4か月で卵を体内で孵化させるグッピーとプラティが次々と子供を増やし、現在は60匹を超えている。現在の見え隠れする稚魚も足せば、100匹に近いかもしれない。
最初にグッピーの稚魚を見つけた頃は、家族全員で微笑ましく成長を眺めたものだが、40センチの小さな水槽に60匹以上が蠢くのを見ると、逆に今後の過密状態が心配になってくる。
地球の人口爆発を憂うのと、同じ構図だ。
問題なのは、生命の誕生を微笑ましく迎えられない心だ。
ネットで調べると、稚魚が隠れる場所を失くしていくと、捕食されて数の均衡が保たれる、とのこと。
クラクラしてしまうような内容だが、それ以外にどうすることもできないのが現実だ。
このような視点から、戦争を正当化する人もいるくらいだ。
生まれてきた者たちへのやさしい視線を保つことができる社会づくりを考えながら、視線はぼく自身の存在へ向く。