大学の同級生ふたりと、実に久しぶりに飲んだ。
大学は土木工学科だった。だから、同級生の多くは、役人・電力会社・ゼネコン・・・が多い。
もちろん私は変り種で、変り種であることに居心地のよさを感じてきた人間でもある。
だが、40代後半になれば、それぞれがふりかえることのできる過去を持っていて、それぞれがそれらをそうにしかならなかった道と思うと同時に、学生のときには全く予測ができなかった現在地点に立っている、という意味では、どの人生も起伏に富んでいて、かけがえのないものだ、ということになんら変わりはない。
奇しくもふたりとも国の一大事に対して真っ向から取り組んでいる人たちだった。そのような種類の責任を背負っていながら、彼らの足取りは軽そうに見えた。
三人ともすごい量の肉をたいらげた。今ががんばりどころだ。