20年以上前に読んだジョージ秋山の『浮浪雲』がなぜか印象に残っている。
何回か書いている78:22もこの漫画に書いてあったものだ。今度は、別の話を思い出した。確か「長いものには巻かれろ!」と書いてあった。
なんとなく、不思議な共感を覚えた記憶がある。けれど、よくわからないままにしておいた。
今、書いている意味がわかった。
ある意味、78:22と似ている。大切な22のために、78は捨てろ、と解釈できるように、大切なときのために、いつもは長いものに巻かれていろ、という意味に近いだろう。
大石内蔵助がそんな人として知られているように、日本人の好みのスタイルである。・・・と書くと、つまらないが、このような逆説は人間の振幅を大きくするため、人物がより魅力的に映るのだろう。
もちろん、大切なときが来なくて、長いものに巻かれたまま終わる残念な人生もあるだろうけど。