自由とは、統制されない、ということだろう。
人間がどれくらい自由な存在でいられるか、なんて厳密には誰にも測れないだろう。
なにかアイディアが浮かんだとしても、それはどこかで見たものが元になっているかもしれないし、私たちにできることはせいぜいそれを応用することくらいではないだろうか。
外部の影響から完全に自由になることなんてできない。
何かをつくることにおいて、本当に個人の自由が垣間見えるのは、むしろ、アイディアとして浮かばなかった部分にある。消そうとしてもどうしても残ってしまう癖とか・・・。筆跡が個人を特定する手段として使われるように。
私たちは、それを空間に活かしていきたいと思っている。「なる」の空間とは、そんな意味での自由の空間だ。