2025-03-01から1ヶ月間の記事一覧
壊れたモノを生活の中にどのように取り込むか、は、ぼくらのライフスタイルを変える問題だろう。 少し、理想の世界について書いてみる。 断捨離で、最も先に捨てられてしまう「壊れたモノ」は、モノに溢れる時代が前提であり、これから人はモノを持たなくな…
家族3人で岩井海岸へ走りに行った後、6時くらいから陽向のパソコンをセッティングして、陽向がずっとやりたいと言っていた動画編集にトライ。 夢中になって編集作業を続ける。没頭すると、彼が抱えているすべての問題が消失するのを目の当たりにする。
GFメッシュのパーツを注文し、できあがりを待っている。 このパーツにどのくらいの力があるだろうか? 来週はいよいよ実験に入る。
中学生のときに、担任の先生が黒板に書いた「夜行癖」。 中学生の頃は、「わからないようにやれよ」って思ってた。自分も含めて、誰もがその願望を持っているだろう、と。 ぼくは午前2時に母に起こしてもらい、目を覚ますと称して、公然と深夜のランニングを…
空家が2033年頃には2100万戸を超えて、3戸に1戸は空家になるという。 空家の魅力を増すのは、ぼくらにとって難しくない。 古さを魅力として感じられればよいのだから。 快適・簡単・便利を追求しなければ、魅力的な空間のポテンシャルは、新築よりむしろ空家…
現在を突破したいという欲望を持つ人の助けになりたい。 壊れることとつくることが同時に起こりつづけるようなダイナミックな世界を実現していく。 逃げ場をつくったとしても、そこに留まり続ける者はいない。 つくっては壊す。 やがて、その世界に戻ってい…
言葉にすることと、行動することのバランス。 「ぞわっとする」と言われようと、それを実現する意味はある。 言い訳はしない。 人を傍観者にしない。 それが空間というメディアの力なのだから。 必ず、持って帰ってもらう意志をもってやる。
深紅といえば、椿。地面に乱れ散る姿に、一瞬心が揺らぐ。
20時半ごろ、3人で歩いて帰宅中に陽向が走り始め、そのままいなくなってしまった。 そのまま、徹夜で一人歩き。人生初。 3人とも、くたくただが、無事であれば、結果オーライ。 少なくとも、君は昨日より大人になった。
水俣病で死んだ幼女が、いまわのきわにみていた花の色が思い浮かぶ。 母親にだけききとれる言い方で、その子は縁側にいざり出て、首をもたげ、唇を動かした。 なあ かかしゃん かかしゃん しゃくらのはなの 咲いとるよう 美しさよ なあ なあ しゃくらのはな…
なんとなく体調を崩したりして、体調を取り戻すために「あったかくして寝よう」と布団と毛布を思い切り重ねていたら、いつのまにか外には桜が咲いていた。 なんか得した感じの春の到来だ。
春分の日である。今年は3月20日。 春分の日は20日か、21日。 地球の公転周期は365日5時間48分46秒。毎年出る約6時間のずれをうるう年で調整しているから、2000年以降の記録を見ると春分の日は、うるう年とその次の年は20日、その後2年間は21日、になって…
陽向と風呂に浸かりながら、ぼくが父と風呂に浸かったときには、「これからも何度もあるだろう」と思っていたから、ほとんどそのときのことを思い出せないんだ、と話した。 「もう二度とないかもしれない」と思っていたら、きっといろんなことを憶えているこ…
あばれ祭の「参加者さんたちの熱気は身体に残って冷めようもない。それアートで残せないか。・・・絵の具や筆を使い、身体感覚をそのままアウトプットする方法に触れたとき、祭りを身体感覚から切り離さずに振り返る手段として、アートが最適だと気づいた。…
グリッドフレームのメッシュタイプを制作中。今後、SOTOCHIKU造作の一つの柱としていく。 SOTOCHIKU素材をやわらかく包み込む自由度を追求していく。
表題の二つが、陽向がぼくとやりたいことだ。 陽向は逸脱行為をやらせまいとする親の心を利用して、全力で逸脱行為へと走る。ぼくはそれを止めようとして、彼を捕まえ、押し合ったり引っ張り合ったりして、元の位置へ戻そうとする。 出口のない争いが続くが…
時間的にも、空間的にも、ひとつしかないことが単独性。一回性とは、単独性の時間的要素である。 SOTOCHIKU通信vol14を書いたことによって得られたことは、一回性の視点を持つには、非情に出会うことが契機になるように、単独性の視点を持つには、外部に出会…
人々の生活を活性化する「一回性」の視点の回復を目的として、表題のことが祭礼や闘技や儀式の中に挿入されてきたのだろう。格闘技も、命懸けであるほど、「一回性」を回復する力が強い。 これらを許しがたいとする世の中になって、生活はよくなったか、とい…
昨年、被災した町民たちが開催を決断した能登・宇出津のあばれ祭で、彼らが御輿を全力で壊す姿に熱狂する姿を目の当たりにしたことで、祭りとは苦難を乗り越えていくための智恵の結集であることを肌で感じることができました。 御輿が動き始める直前に、御輿…
ぼくらとは別に能登の被災した家屋から、使える建材、建具、家具を救い出す活動をされている方々がいらっしゃいます。ぼくらとは比べ物にならないくらいに大規模で、たくさんのモノを捨てられることから守ることができていると思います。すばらしい活動です…
崩れ落ちたモノの集積を前にして、ぼくは言葉を失って立ち尽くしていました。 昨年春、奥能登でSOTOCHIKU素材を取り出すために建物の中へ入らせていただいたときのことです。 ぼくは衝撃を受けて、しばらく動きませんでした。動けなかったのか?それとも、動…
詰める 包む
壊れたモノを未来へ生かす試作画4 古い住宅。地震でその屋根瓦が割れる。 その壊れた瓦でつくった塀。
壊れたモノを未来へ生かす試作画3 古い空き店舗と駐車場。 駐車場の塀に壊れたモノの塀。
壊れたモノを未来へ生かす試作画2 新しい集合住宅に祭りは似合わない。 塀の一部に、壊れたモノの塀。
壊れたモノを未来へ生かす試作画1 祭りの成立する風景を保つために何が必要か。 古い銭湯と、隣の駐車場に壊れたモノでつくられた塀。
言葉を失って立ち尽くすとき、ぼくらは絶望しているのでしょうか? 昨年春、能登で壊れた建物に接して、そこからSOTOCHIKU素材を取り出すために中へ入らせていただき、崩れ落ちたモノの集積を前にしたときのことです。 ぼくはしばらく動きませんでした。動け…