ぼくらは常日頃から残念に思っていることがある。
それは、事業を新展開されたいクライアントの多くが、細かい事業計画を立ててしまった後、最後の最後に、「イメージが固まったので・・・」と弊社へアクセスされることだ。
確かに、ぼくらは店舗空間を企画設計施工する会社だけれど、単にスタイリッシュな箱をつくる会社ではない。
企業文化を理解し、未来の社会にどのような価値を実現していくか、をクライアントと一緒に考えながら、それを念頭に創造的に空間デザインを進める会社なのだ。
創造とは、混沌に秩序を与えることだ、と考えている。
だから、新展開のビジョンをまだ”混沌の状態”で持ち込んでいただきたいのである。
混沌の状態とは、つまり萌芽の状態だ。
新しいアイディアが萌芽の状態であるときのダイナミズムは、より優れたアイディアに発展させる起爆剤だ。
そんな段階では、ワクワク感を共有できる相手と話をすることが大事だと思う。相手として、ぼくらを選んでいただければ、弊社からもたくさんのアイディアをフィードバックできるだろう。例えば、コスト面で有利なアイディアだって出せるかもしれない。
(つづく)