gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

映画 ACRI

「自然には触れてはいけないものがあるんだ」と主演俳優がラストシーンでつぶやく。

それがこの映画のテーマなら、それを映像で伝えるために映画はつくられたはずだ。陳腐なセリフとは、こういう類いのものだ。

冒頭で、科学者のセリフで「科学とは、夢を追うことだ」とある。先程のセリフは、このセリフと対になっている、と考えてよいだろう。

だから、脚本家は、もしくは、監督は、どうしても言わせたかったのだろう。

ならば、徹底的に、この矛盾を考え抜くべきであった。それがつくることの醍醐味だろうから。