2009年。庵野秀明監督。
登場人物が増えてきて、それぞれの関係性を想像しながら、物語を追う。
ぼくはアニメに疎いが、エヴァンゲリオンたちの容姿は、例えばガンダムなどと比べると、かなり有機的で、なおかつ正義の味方的ではない。気持ちが悪い、ともいえる。
背景も超SF的なシーンがあると思うと、いきなり昭和感の漂うものが混在して、シンプルに言えば多様性を感じられる。
このような背景をリアルに感じられる世界にぼくらが生き始めたのだろう。
とはいえ、すでに12年前につくられた映画だが。
2010年以降は、古いとか新しいとかの感覚が失われてきたということかもしれない。
ぼくにとっては、変な時代を生きていることを実感する映画だ。