gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2010.10

ハロウィン

陽向は9ヶ月目。保育園でハロウィンのパレードがあるとかで、母親がはしゃいで買ったのがこれ。着せてみたら、陽向もはしゃいでいた。

本当の戦争の話をしよう 2

「戦争において君は明確に物事を捉えるという感覚を、失っていく。そしてそれにつれて何が真実かという感覚そのものが失われていく。だからこう言ってしまっていいと思う。本当の戦争の話の中には絶対的真実というものはまず存在しないのだと。」戦争に行っ…

人情

職人さんには気持ちのやさしい人がたくさんいる。人が困っているのを、見過ごすことができない性分の人たちが。損得でものを考えない人たちは神々しい。そのような人たちを見ると、人に対してやさしい、ということがいかに美しいことかを知り、自分もそうで…

人の居場所をつくり続ける

3店舗の美容室を経営するオーナーが、4店舗目の相談に来られた。彼が美容室を出店する理由は、美容室のあるスタッフを店長にするためだと言われる。スタッフが50歳になったときに、50歳にふさわしい生活を送れるように、と考えて、これからも出店を続…

Family Salon SEASON hair

ファミリーをテーマにコンセプトを練った結果、「キャンプ」のイメージを喚起する伸縮性の半透明の布を使用することにした。 やわらかく、明るいイメージにクールなスチールを合わせて洗練されたイメージのファミリーサロンが完成した。

映画 ゼラチンシルバーLOVE

砂漠に生きる昆虫オニマクリスプラナの生態にヒントを得て撮られた作品だそうだ。昼間は砂の中でじっと耐え、夜になると出てきて逆立ちをする。そうして、動かずに夜露の一滴が体をつたうのをひたすら待ち、それをようやく口にすると、陽が昇り焼き殺される…

cafe JULIA TRIBECA

オーナーの好きな映画「Julia」からインスピレーションを得て、凛とした女性の立ち姿のような、細いラインが立ち上がるイメージを空間コンセプトとした。 ここは、cafeでありながら、本格的な料理を楽しめる。 さらには、輸入家具のショールームも兼ねており…

ラーメン 麺屋 侍

八王子北口から徒歩5分のラーメン屋。侍という言葉から、一刀両断のイメージで外観をつくった。中に入ると深い奥行きを強調するよう、ライトが一直線に奥へ伸ばし、その下にカウンターを配置した。それを壁と平行ではなく、斜めに配置することによって、さ…

鉛筆と消しゴム

私には鉛筆は持っていても消しゴムがなければ勉強を始められないところがあった。それは、死の観念を持たなければ、生き始められない気がしていることに似ている。

本当の戦争の話をしよう 1

ティム・オブライエン作。村上春樹訳。私も含めて、戦争を知らない世代が日本の人口の大多数を占めるこの時代に、戦争を知る人々は、何を語りたいだろうか。この本は、ベトナム戦争で歩兵として従軍したアメリカ人が書いたものである。それがどの戦争にも当…

映画 コヤニスカッティ

フランシス・コッポラ製作。コヤニスカッティとはインディアン、ホピ族のことばで「均衡を失った世界」という意味だそうだ。アメリカで建築を学んでいるときに、授業で観たのが17年も前のことだが、ずっともう一度観たいと思っていた。コッポラの「地獄の…

家族で体調が上向き

誰が何のウィルスをもらってきたのか、家族3人が全く同じ症状で体を壊した。 家族が3人になってから、初めてのことである。3人とも夜眠れず、食欲はなく、なんとも元気のない家族だったが、3日経って、現在は、3人とも体調が上向きである。そうすると、…

buy one, get one FREE!

アメリカに留学中、日本の大学で同級生だった友人が奥さんと訪ねてくれた。奥さんが料理をしてくださるということで、スーパーマーケットへ買い物に行った。アップルパイが山積みになったカートに、巨大な文字で「FREE!(タダ)」と書いたポップが付いている…

選ばれないこと

小学5年生の頃、塚本道場という柔道の道場に通っていた。当時、全国大会団体戦(小学生の部)5連覇中という有名な道場だった。塚本先生は70歳を越えるおじいさんで、目がご不自由だったが、明治生まれの毅然とした方で、先生の存在を感じると、道場の空…

中国人について

ベンヤミンが「広州の劇場の火事」というタイトルで書いている中国人の姿は、現代の中国という国を考えるのに役に立つ。その火事は1845年に起こった事件なので、江戸末期の日本人について書かれたものを読んで今の日本を語るようなものではあるが、それでも…

横断歩道

用賀駅から内装が完了したcafe JULIA TRIBECAのある駒沢通りまで、水路沿いを歩いて行った。のんびり歩きながら横切る道路を渡ろうとすると、写真のように横断歩道が橋の上にある。意表をつかれた私は、そのことをスタッフ007に言うと、「そうですか・・・中…

植物工場4

「植物は人間のために存在するわけではない」ということが、人々が植物工場という言葉に違和感を持つ理由だろう。農家の作業を手伝ったことがあるが、ものすごいスピードで収穫していく様子を思い出すと、その場所が露地であろうと、作業自体は工場と変わり…

引渡し前夜の現場

引渡し前夜の現場は、しんと静まり返って、少し空気が張りつめている。いよいよ開店という、長い歴史の始まりの準備が整いつつあることを感じる。私たちが創造的であろうとして向かい合った数ヶ月間の結果が、今、目の前にあって、それをお店のオーナーやス…

夢の中の旅

私の最初の海外旅行はアフリカのケニア・タンザニアだった。そのとき、アフリカという響きは、遠くにある世界の象徴だった。今でも、夢の中で旅をしているのは、どうやらアフリカである。国までは分からない。夢では、人も出てこない。ただ、荒涼とした大地…

カタカナのあいまいさ2

以前は、コンピュータは、必ず「コンピューター」と表記していたように思う。ここ最近は、語尾を伸ばさない方が流行りである。これは、外来語と言えば英語だった環境が多様化して、スペイン語やイタリア語的な発音が好まれるようになったからではないだろう…

カタカナのあいまいさ

外来語はカタカナで表記されるが、聞こえた通りに表記をすれば、1つの言葉に対する表記の種類は何種類にもなる。インターネットの検索でも、頭の痛いところだ。表記によっては、見つけたいページが見つけられない場合も生じるだろう。しかし、表記に正解が…

映画 ACRI

「自然には触れてはいけないものがあるんだ」と主演俳優がラストシーンでつぶやく。それがこの映画のテーマなら、それを映像で伝えるために映画はつくられたはずだ。陳腐なセリフとは、こういう類いのものだ。冒頭で、科学者のセリフで「科学とは、夢を追う…

組織

いろんな会社の人に出会うと、会社によっていい人たちばかりに思えたり、この人たちはどうかなあ〜と思ったり、割とはっきり分かれる。性格は、個人に属するよりも先に、組織に属するものなのかもしれない。何人か集まれば、なんとなく空気ができあがる。こ…

植物工場3

農林水産省の植物工場普及のためのページで、植物工場の普及により期待される効果として、<「できたものを売る」から「売れるものをつくる」へ>とある。農産物は、植物工場によって、「できたもの」から「つくる」ものに変わる、というのである。もちろん…

植物工場2

植物工場のイメージは、ブロイラーの飼育に似ている。ブロイラーの起源は、アメリカである。植物工場の起源は、日照時間が短い期間のある北欧デンマークらしいが、完全制御型の植物工場は、やはりアメリカで創められたそうだ。生き物を工場で生産する、とい…

植物工場

最近は植物工場で育てられた野菜も多いのだろう。工場で育てられた野菜。その言葉の組合せに、異様さを感じる人も多いようで、ネットで検索すると、「植物工場で育てられた野菜は食べないことにしている」とか、「太陽の光を浴びて、土で育った野菜がいいに…

コンピュータの故障

仕事の中で最も無駄な時間の一つが、コンピュータの不具合を直す時間である。鉛筆はあっても消しゴムがなければ書き始めることができない私は、コンピュータに不具合があると、仕事にかかる気持ちにならない。さほど詳しくもないコンピュータのブラックボッ…

改善

事務所の前にいくつか植物を置いている。これに水をやるときに、プラスチックの容器を使ってきたが、いつも少し足りないと思ってきた。数ヶ月前から、水遣りの容器が2リットルのペットボトルに変わっていた。誰が使い始めたのか知らないが、これで十分な水…

MAコンセプト

真剣につくることに向き合って考える人と仕事をしたい。そのような人たちは世の中にたくさんいるだろうが、喧々諤々の議論は、同じ会社の中でしかできないことが多い。だが、「もっといいものを」と考えるとき、会社の枠を越えて、是非一緒にやってみたい誰…

映画 花よりもなほ

これも是枝監督の作品。他の作品とは違って、エンターテイメント性の強い時代劇。平和な時代に、武士はどのように生きればよいのか?江戸の元禄時代が背景だが、現在の男はどう生きればよいのか、という問いに置き換えて観ることもできる。長屋の住人の日常…