村上龍とＪＭＭ寄稿者との対談の動画を観た。
自分が一番やりたいことを仕事にできることは幸せだ。
だが、一番やりたいことは、どうしたら見つけられるんだろう？
結局、一番やりたいことに出会うのは、事故のようなもので、そもそも探し方なんてない。だから、いろんな仕事を経験しよう、みたいなことが言われていた。
私は、一番やりたいことは、この世界が私に一番やらせたいことだ、と思っている。だから、自然とそこにたどり着く、と考える。主体は、いつも自分側にあるわけではない。ものづくりについての考えと同じで、「する」ではなく、「なる」類いのことである。
だからと言って、例えば、周囲が｢後を継いでほしい」というから、後を継ぐことがその人の一番やりたいことであるはずだ、と言っているわけでは決してない。世界はもっと大きくて、重要な判断が必要なときには、その判断に必要な材料を全部提示してくれている、と思う。私は、そう信じる人間である。
これが、自分が一番やりたいことだ、と信じることはできても、それが本当にそうなのか、と検証することはできない。ならば、すっきりと信じて生きるのがよいと思う。
