gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

こどもたちへ・・・4

石造りの床には、幾何学模様。

 

その幾何学の中心は、円の原点。

 

きっとここにはグランドピアノが置かれていたはずだ。

 

そして、高い天井からスポットライトが当てられて、暗闇の中に浮かび、旋律を奏でていたに違いない。

 

その中心の光の円筒形には、旋律がらせんを描いて上昇するように感じられたはずだ。

 

この撮影スタジオでは、旋律は必然として螺旋階段に置き換えられ、天井を突き抜けていく。

 

螺旋は光と闇の境界を成し、この空間の主役である子供たちはスッと暗闇に紛れては、本来の生命力をたたえてまた光へ戻ってくる。