陽向と鋸山を登る。今日は、頂上までたどり着いた。
彼は昨年登ったときよりも明らかに楽々と歩いた。
機能性低血糖症。機能性とは、原因がよくわからない、という意味だと医大生の高桑君が教えてくれた。
そう、西洋医学ではまだ解明できない彼の症状。しかし、東洋医学の真野先生は彼は病気ではなく、マッサージやスポーツによる血の巡りの改善で完全によくなる、と断言する。もう、サプリさえいらない、と。
半年前は会話がほとんど成立しないくらいまで状態が悪かったが、今は普通に会話している。言っていることが分かりにくいところもあるが、陽向スタイルと思えばよい、くらいだ。
会話ができればインプットが格段に増えるから、彼はどんどん成長していくだろう。
さて、今回の鋸山登山は、芝公園につくっている大壁の漆喰に混ぜ込む土を採取するためだ。
縁の深い固有の場所から自然材料を得て、それを別の場所の空間づくりに生かしていく。これもSOTOCHIKUといっていい。