synes(シネス)という新しい事業部の発足準備をしている。デザインのコンセプトを特化する試みだ。
グリッドフレームと全く重ならないわけではない。でも、グリッドフレームが追い求めることの根源には「汚しうる美」「創造性の連鎖」という空間に外部を取り入れる「方法」を徹底していくことに主眼が置かれているのに対し、シネスではデザインのコンセプトに次の要素を入れ込むことに主眼が置かれている。
1.空間に時間の重なりを感じさせる。
2. 空間にレイヤーの重なりを感じさせる。
そこにいる人の心が揺らぐような空間でなければつくる意味がない、というスタッフの強い思いから生じた事業部だ。
人間に対する共感がプロジェクトを生む時代の到来を、ぼくらは待ち望んでいる。