youtubeでなんとなく「うしろの百太郎」を見つけて、陽向に見せた。夏だし。
思いのほか興味を示して、「超怖い」とつぶやきながら、引き込まれていた。
そういえば、ぼくも小さい頃に見た怖い話には引き込まれたことがあり、曖昧な記憶と相まって、不可思議さとともにその薄気味悪さが色褪せない。
だから、この年になっても忘れない。「河童の三平」などは、全く内容は憶えていないが、モノクロのどんよりとしたイメージが今も恐怖を掻き立てる。
目に見えない世界が存在する、という想像力が、暗に人間の行動を律することがある。
そして、どんなに良いことがあっても、悪いことがあっても、その背景には、自分には手の届かない世界の作用が働いている部分がある、と思うことで、「祈る」心が生まれる。
一方で、怖れによって人を支配しようとする者たちもいる。金を儲けようとする者たちもいる。
闘うか、受け入れるか。小さいころからさまざまな「怖れ」に慣れ親しむことは対応力を育むことにつながるだろう。