gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2016.7

カブトムシ

少年時代の柔道の先輩のお世話で、陽向を連れてカブトムシを取りに行った。自分としても、小学生以来のことだ。数か所のクヌギ林とその蜜の位置を知っている先輩が、次から次へと車で連れて行ってくださって、最終的には20匹くらいのカブトムシ、クワガタ…

土の中から

ごちゃごちゃとしたものが自然の作用によって固められた土の世界から、フッと頭を出してみる。爽やかな風を頬に感じる。この暖かだけれど窮屈な世界から出てやろう。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオ…

見えること、見ようとすること

最近、目の焦点が合いにくくなってきた。今まで、目を開ければ見えるものから、難なく情報を得てきたけれど、今は見ようとしなければ情報が入ってこない。不自由を感じるが、見ようとする意志を持つことはきらいではない。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイ…

有機的であること

「有機的」をwebで意味を調べると、「多くの部分が集まり強く結びついて一個の全体を形作り、その各部分の間に緊密な統一と連関があること。」「連関」は、ツリー状ではなく、リゾーム状に複雑に絡み合っているような言葉のイメージがある。そして、「一個の…

化石

まだまだ石になってはいけないなあ。ぼくらには、生きて、やらなければならないことがたくさんあるんだから。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場

pergola

パーゴラの下で飲食することには、なにか幸福な感情を喚起するものがある。飲食の起源を想像すると、外敵を意識して身を隠すことが一般的であっただろう。それと比べると、外の開放的な空間で木洩れ陽を浴びながら飲食するということが、 どれほど特別で豊か…

やさしい気持ち

「男はタフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」とは、映画「野生の証明」のキャッチコピーだった。久しぶりに思い出したので、webで調べてみると、ハードボイルドの作家レイモンド・チャンドラーの「プレイバック」という本…

自転車

外苑のサークルで14型の小さな自転車を借りて、周っているうちに、陽向は自転車に乗れるようになった。今日は一周目から、「ぼく、乗れるみたい」と言っていた。何かが違ったんだろう。陽向は、今年の夏の目標をまた一つクリアしたことになる。結局、どんな…

弱くて強いもの

windows10に更新してから、起ち上げ時にいろいろな画像を見せてくれるようになった。「気に入りましたか?」と聞いてくるので、正直に答えている。好きか嫌いかを判断するために、理由を考えたりするのは楽しい。毎日、楽しませてもらっている。上の画像は、…

ホッツェンプロッツ

「大どろぼうホッツェンプロッツ」という子供向けのドイツの本を毎日一章ずつ陽向に読み聞かせをしている。完結編である第3巻で、大どろぼうで大悪党のホッツェンプロッツは、どろぼうを辞めてまじめに生きようと決心するが、周囲はなかなか信じてくれない。…

うしろの百太郎

youtubeでなんとなく「うしろの百太郎」を見つけて、陽向に見せた。夏だし。思いのほか興味を示して、「超怖い」とつぶやきながら、引き込まれていた。そういえば、ぼくも小さい頃に見た怖い話には引き込まれたことがあり、曖昧な記憶と相まって、不可思議さ…

Synes

synes(シネス)という新しい事業部の発足準備をしている。デザインのコンセプトを特化する試みだ。グリッドフレームと全く重ならないわけではない。でも、グリッドフレームが追い求めることの根源には「汚しうる美」「創造性の連鎖」という空間に外部を取り…

構造美

構造美とは、力の伝わり方が見える構造が持つ美しさだろうか。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場← 未来の町並みをつくるファサードデザイン:GF…

淡々

淡々と生きているように見える人はたくさんいるけれど、誰一人として実際はそうではない。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場← 未来の町並みをつ…

生きる価値

子供を産むことを考えるなら、この人生に生きる価値があるか、をまず考えろ、と言った人がいた。ぼくらは、常にこの問いを突きつけられている。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店…

テーブルの脚

重いテーブルの天板が載って、はじめて安定する脚がある。なにか人間にも通ずるものがあるような気がする。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場← …

妻の写真

必要があって、妻が写っている写真を探した。ぼくのもそうだが、陽向が生まれて以来、妻の写真の数はとても少ないことが分かった。陽向の写真の数の100分の1にも満たないくらいだ。今日も何を着るかに時間がかかる妻に対して、ぼくは失礼だったかもしれない…

風に揺れる

風に揺れる、と言ったときに思い出すのは、ほとんどの場合、植物だろう。同じ動きを繰り返すもののほとんどが目障りに感じるにもかかわらず、なぜか風に揺れる植物の動きは心地よい。その理由はどこにあるのだろう? ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グ…

足のツボ

足のツボは、親指が頭で、かかとが座骨の人体の地図になっているという。触ってみると、確かにその部分に振動のようなものを感じる。赤ん坊が二足歩行になるまでは足裏に刺激はないが、二足歩行になった途端に、足裏は最も刺激を受ける部位になる。ただし、…

失敗できる、ということ

陽向は人前では、できそうにないことは徹底してやらない。人前で失敗して恥をかくことを怖れるからだ。だから、人知れず練習することを選ぶ。今のところは、親と一緒だけれど。 まだまだ精神年齢が幼い感じの陽向だが、上記の意味では、すでに大人の行動パタ…

試行錯誤2

仕事の中で試行錯誤を繰り返すことは困難である。予め結果が約束されていることしか、仕事として認められないからだ。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス…

ボランティア

ボランティアというポジションに対しては、称賛する人と批判する人がいる。前者はお金をもらわずに社会に貢献しようとしている姿勢を評価するのだろうか。そして、後者はお金をもらう場合と比べてサービスが行き届いていないことを非難するのだろうか。例え…

遠回り

「どうしてこっちから来たの?遠回りなのに。」と妻に問われる。「あれ、どうしてかなあ?」としばらく考える。移動する妻と合流するためには、妻より先回りをして、戻る方向に歩いて鉢合わせになった方が追いかけるより心地よいから、だと分かる。無意識の…

facebook広告

facebookの広告を利用している。簡単な質問があって、facebookの問い合わせのページからメールする、というサービスがあったので、早速メールした。自動的に、自分のメールアドレスへ、「受け付けました。1営業日以内に必ずお返事します。」というメールが…

七夕

夏も本番になってきたのを感じるのは、いつも七夕の頃だ。暑がりの陽向だが、今年は新しいことに次々と挑戦して、急に小学生らしくなってきたのを感じる。いつもにも増して、行事がたくさん詰まった夏になる。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッド…

自宅でできること

オーブンがあれば、タイルに絵を描くことができる。そんなポーセレン150など、ネットで買えるそんな絵の具がいっぱいある。150℃で、35分焼けば、焼き付けされて、定着される。とても、スピーディで、やり方によっては本格的にできる。絵が好きな人ならば、ど…

空間デザインの料金について

デザインに対する考え方は、デザイン会社にとってまちまちで、それこそがデザイン会社の価値を決定する本質だと言っても過言ではありません。一般に、デザイン力とは大きく分ければ、1.全体の空間コンセプトを構想する力、2.全体のかたちや素材を大まか…

兵法者の系譜

2011年4月、水墨画家の海野次郎さんへのインタビューから。(海)「今、宮本武蔵の本を読んでいるんだけど、武蔵は小次郎と闘った後は刀を捨てて水墨画家になったんだよね。剣術の道と水墨画の道がそのままつながったんだと思う。自分にとって水墨画と…

ダンス

ダンスというものには縁がなかった。ニューヨーク州に住んでいるとき、ジェフリーバレエ団のダンスを間近で、汗が飛び散る姿を見たときは感動したが、もうずいぶん昔のことだ。陽向がダンスを始めて、練習を見に行った。陽向自身がダラダラとしていて、やめ…

向日葵

ソフィア・ローレンの「ひまわり」は数回観たことがある。あの向日葵畑は、心に刻まれたらしく、今まで何かの折に脳裏に浮かぶ風景のひとつになっている。実際に、向日葵畑を見たい、という気持ちは以前から強いけれど、あのイメージが損なわれないような風…