グリッドフレームの「汚しうる美」というコンセプトが、「創造性の連鎖」の実践へとつながってきたのをさらりと説明することはスタッフでも難しい。
でも、それを根本で支えている考えはとてもシンプルだ。
「汚れに象徴されるような、ぼくたちの外側にあるものを、外側のままで空間の中に取り込むことによって、ぼくたちは内側へ閉じ込められることから逃れることができる。」
求めるのは、自由の感覚だ。未知の外部へと通じている空間は、時間へと変換されて、未知の外部としての「未来」へ向かう心をつくりだす。
そして、つくること自体は、閉じる方向を持つにも関わらず、つくっても決して閉じないための空間づくり。それが、「創造性の連鎖」。