gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

映画 ボウリング・フォー・コロンバイン

2003年。アメリカ。マイケル・ムーア監督。

1999年のコロンバイン高校銃乱射事件をきっかけに、「なぜアメリカでは銃を用いた殺人事件が多いのか」を追究している。

行き着いたのは、メディアによって恐怖をあおり、経済を動かす社会のしくみ、である。

ぼくもテレビを観なくなってから、心はずいぶん静かになったような気がする。世界がアメリカ化していく中、日本でも同じことが起こっていると言っていいだろう。


この映画を公開から10年後に観たことになるが、その間にアメリカでは同様の事件がいくつも起きた。銃規制の問題は、今再燃している。

アメリカでは4年に一度の大統領選が、すべての政治的動きの基本周期をかたちづくっており、大統領選を終えたばかりの今は、銃規制の問題にメスを入れやすいタイミングなのだろう。


時事映画的であり、この10年間リベラルな人間たちによって、ここでムーアが主張していることは語りつくされた感がある。

だが、10年経っても、メディアは変わってはいない。ということは、社会構造も変わっていない。

そのことに焦りを感じる。

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