gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

恩師

高校のときの柔道部の顧問先生とOB会で久しぶりにお会いした。

もう30年が過ぎたことになるが、外見はほとんどお変わりないことに驚く。52歳の頃、男子校の校長先生になられたときに、「80kgのベンチプレスを上げられないやつは男じゃない」と就任の挨拶で言い放ち、その後自ら100kgのベンチプレスを上げてみせた、という類の武勇伝をたくさん持つ先生だ。

「言ってしまったから、オレも必死だったよ」

多くの生徒に怖れられる存在だったが、ぼくの気質と柔道をよく理解してくださる、思いやりに富んだ先生だった。

一度、ぼくに稽古をつけていただいたときに、(ぼくの)「粘っこさに腹が立って、場外の板張りにたたきつけたことがあって、大いに反省した」という話をされて、そのときのことを思い出した。

ぼくは足を痛め、先生は慌てられた様子で、ぼくを病院に連れて行ってくださった。

実はぼくはといえば、車の中ですでに痛みは引いていたのだが、先生の深刻な様子にそれを言い出せなかった。

結局、痛くない足にシップと大げさな包帯をして病院を出た。

足を引きずろうか、普通に歩こうか、と迷いながら・・・。

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