gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

今ここ

20世紀後半の実存主義は、「今ここ」を大切にする、という思想だったろう。それゆえ、未来を大切にする、ということがないがしろにされ、環境破壊が無反省に進められた、という実態があるだろう。

そして、環境問題が深刻になり、21世紀に入ってからは、未来を大切にしよう、という思想に完全に取って代わった。

未来を大切にすること自体は、もちろん反論の余地がないが、それにより、今は我慢しよう、とか様々な意味でエネルギーをセーブしよう、という風潮があるのは、時代に停滞感をもたらしている要因のひとつだと思う。

「今ここ」を大切にすることによる爆発的なエネルギーはどこへ行ったのか?

そのエネルギーは、環境をさらに悪化させるかもしれないが、逆に著しく改善するかもしれない。保証がないところが怖さであり、同時に魅力でもある。

だが、未来をつくる子供たちに生きることの素晴らしさを伝えるものは、「今ここ」を大切にするエネルギーであることは間違いない。

「今ここ」を大切にすることが、未来を大切にすることでもある、ということだ。

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