昨今、耳障りがよく、これほどクリーンなイメージを纏った言葉もないだろう。
かつては夢のような話として、到底主力エネルギーにはなれないだろうと思っていたが、今では誰もケチのつけようのない実質を伴いつつあるような印象を受けている。
自然エネルギーの大きな可能性の一つは、各家庭などにおけるエネルギーの自給自足だと思う。
とはいえ、まだ残念ながら、電力会社やガス会社なしで庶民が生きていけるほど、コストは落ちていない。
プリウスも売れ始めた当初は、1台売れるごとに100万円の赤字が出た、という話を聞いたことがある。
自然エネルギーの設備ももう時間の問題だと思う。
では、今ぼくたちにできることはなんだろう?
開発のスピードを早めていただくために、先んじてニーズを高める、とても微力なお手伝い。
それは、環境に負荷をかけないためのテクノロジーを、店舗などの空間デザインにおもしろく応用することではないか。
すなわち、自然エネルギーで遊ぶ、という試みをぼくたちは始めた。
もちろん、ぼくたちだけではできない。電気クリエイター・Aさんと組んで、いろんな空間への導入を試みる。
ぼくたちグリッドフレームのマテリアルス事業部では、千葉市の炭火イタリアンCaccia al tesoro(カッチャ・アルテゾーロ)でその第一号をつくった。