学生時代、京都から東京まで自転車旅行をしているときに出会った彼は、「自転車で1年かけて日本中を旅している」と言った。
「いつ自転車で長距離の旅を始めたのか」と聞くと、愛媛県出身の彼は、「なんとなく自転車を漕いでいたら、香川県へ県境を越えた瞬間があって、自転車で県境を越えられる、ということに衝撃を受けた。それが始まり。」と言う。
背伸びをしたっていいから、ちょっと挑戦してみる。そしたら、いつもの自分を取り囲む境界を越えることができるかもしれない。そのちょっとしたことが、人を変える可能性がある。
情報社会に染まると、物事に対して先入観を持ってしまうことが多い。だが、その情報は、思っているほど、確かではない。
自分でやってみたとき、さほどではない、と感じることが、むしろ多いのかもしれない。
自分の境界を越えてみよう。