gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

映画 アレクサンダー

世界史の教科書に出てきたアレクサンダー大王の東方遠征って、どういう話だったっけ、という理由で、この映画を観た。

アレクサンダーを遥か彼方のインドまでの東方遠征に駆り立てた動機は何だったのか、正直なところ、観終わった後もよく分からなかった。前人未到のことを成し遂げるのが英雄だからなのか?世界民族融合を願うコスモポリタンだからなのか?母親のドロドロした野望から解放されたいからなのか?ワシに導かれたからなのか?

世界史の授業では飛ぶ鳥を落とす勢いでガンガン攻めまくるイメージだった東方遠征も、ズタズタになりながら、兵を減らしつつ少しずつ進んでいったのが事実となるとなおさら動機はどこにあったのか、理解し難い。

その道程が楽なものではないことは「間寛平アースマラソン」を観ても明らかである。(ルートは違うが、現在でもアジアを横断するのはこんなに大変なのだから)

そうだ、間寛平が気温50度以上の大地を一日中走っていることの動機と、アレクサンダー大王の動機はさほど変わらないのかもしれない。

昨日書いたように、やはり己の限界に対する挑戦以外のなにものでもないのかなあ。だとすると、今日的な道徳観でいえば、他人を巻き添えにしちゃまずいんじゃないかなあ。

と、いうわけで、映画に出てきたさまざまな言葉には、空々しい印象を持った。「アースマラソン」の動画を観るような気持ちで映像を観れば、私には十分な映画だったようだ。