2006年。中島哲也監督。
ぼくは邦画が嫌いではない。洋画しか観ない、という人の話を聞くと、なぜなのか不思議に思う。
けれど、4ヶ月以上も邦画を観続けていると、邦画に辟易している自分に気づかざるを得ない。
それは、自分が属している社会の共同体性に対する嫌悪なのではないか、と思う。
逆に、海外の映画にはそれがない。だから、監督が共同体性に依拠しない限りは、より純粋に映画を愉しめるのではないだろうか。
この映画に罪はないかもしれないが、日本特有の共同体性が詰め込まれた映画のように感じて、終始、好印象を持つことができなかった。
共同体性ばかりが見えてくると、未来はどこにあるんだろう、という気持ちになってくる。