gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

疑えるということ

20年くらい前に読んだことだから正確ではないが、カール・ポパーという人が、科学的であることの条件は、反証可能性があること、と書いているそうだ。

人は、科学的に証明されたと言われると、絶対に正しいことだ、と信じてしまうことが多いが、実は、その逆に、疑えるということこそ、科学的であることなのだろう。

そして、疑うことを禁止すれば、すべては科学的ではなくなるのである。

実際に「疑う」ことはあまり美徳として語られないが、「疑える」ということは間違いなく美徳である。

すべての可能性に向かって開かれている状態を科学的と呼ぶならば、科学的であることは、美しい。