gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

ゴルゴ13

今はどうかわからないが、80年代に海外を旅行すると日本人は歩き方で分かった。人がよさそうで、隙だらけで、弱そうなのだ。日本人は間違いなく狙われやすい国民だと思っていた。そこで、人のふり見て我がふり直す、ということで歩き方には気をつけることにした。

強そうな歩き方って、どんな歩き方だろう?と考えて、自分がやっていた歩き方は、ゆったりしたパンツを履いて、ポケットに手を突っ込んで歩くことだった。ポケットの中に武器を持っているかもしれない、と思わせる効果と、実はカンフーの達人かもしれない、と思わせる効果のふたつを狙っていた。

実際、治安が悪いと言われている地域では、カンフー映画が人気だったりしたことが多い。なんとなくカンフーっぽい格好をしているだけで、襲うのを躊躇する悪漢は多いと思う。

また、危ない街では、食堂に入ったら、壁際の席を選ぶ。食堂全体を見渡せて、後ろに人が立てないところに。

敵に背中を向けない。言わずと知れた、ゴルゴ13から学んだことである。

最近は、黒人風の歩き方をする若い人も増えて、日本人の歩き方がかわってきたなあ、と思う。海外で狙われる人も減ってきたのかな。