gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

木戸をあけて

あなたの後ろ姿に そっと別れをつげてみれば あなたの髪のあたりに ぽっと明かりがさしたような 1970年代の青年の心のありようを小椋佳の詩は教えてくれる。青年は、こんな切ないまなざしを周囲へ向けて家出をするんだろうか。書かれていることはシンプ…

放り投げる

いっそ想いをすべて放り投げて 春待ち顔で眠りたい(「晩秋」より) 放り投げることを「やってはならない」と思わないように。ぼくはいつでも放り投げられるし、またいつでも戻ってこれる。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボ…

星よ ぼくの声が 聞こえますか ひとりではないこと 信じようとして ぼくはここにいる 空とつながったと感じる瞬間が、これまでに何度かある。こんな感覚を覚えるのは、ぼくが空の小さな土地に住みながら、空の大きな土地をよく旅をしたからかもしれない。旅…

やさしい雨

地下鉄の出口を出ると、かすかに冷たい水滴を感じる。「あ〜めぇ」言葉を覚えたての陽向が、荷物を積んだベビーカーを一緒に押しながらうれしそうにつぶやいて、雨空を見上げる。まんまるな目で。それはやさしい雨だ。きっとこのシーンは私の大切な記憶のひ…

wonderland

僕は 僕のために 生きるために 生まれてきた 君と 出会ったのも 君のために 生きるためじゃない 僕が 僕のために 生きる場所が 僕のwonderland 君が ふさぎ込んだら 僕の 生きる場所がない 僕は 羽をつけている いつか吹く風を待つ 君も 羽をつけてる けれど…

誰かについて語れるか

傍にいる誰かについて、私はどれくらい知っているだろう?その人について、どのくらい言葉にできるだろう?何を大切にしているか? どのように生きたいと思っているのか?何を成し遂げようとしているか? その障害となっているものがあるならば、それは何か…

おくりもの

陽向が何かをつまんで、私に渡そうとしている。手のひらを差しだすと、つまんでいるものを上に載せる。でも、私の手のひらの上には何もない。空気が載せられたのだ。陽向は微笑んでいる。私も、その手のひらの上の空気をもう一方の手でつまんでみせる。そし…

魚に羽をください

海の底から 空をめざす魚がいる 上に広がる青い世界までもう少し 住みなれた宝の船もみんな捨ててきた それがどれだけ昔のことかもわからん 上へ上へと ただそれだけの毎日で ますます独りになっちまったけどかまわん 水面で跳ねれば その瞬間ポチャリと落ち…

鐘の音が 遠く響き渡るとき僕は 今日初めて 空を見上げた気がする ← ランキングに参加しています クリックありがとうございます

明日へ(present)

毎日に潰れそうだいつの間にかという言葉に逃げて 変わる自分を見過ごすことができるほど 小さくなったんか 捨てられたものたちが寄り添う 運河の町は油にまみれて 白い手をまずは汚して汚されて そして瞳を清める 一歩だけ向こうへ 半歩だけ向こうへ 進むの…

君が見るものを僕も見る

君があまりにも楽しそうだから君が見るものを僕も見る君が聞く音を僕も聞くほうら 楽しくなってきた ありがとうございます

water line

風は強く 君をさらい ゆらりゆらりと 運ぶのかな 僕は少し 目を細めて 見え隠れする 波を見てるbaby baby 君のことを想い出せば 遠い海が見えるよbaby baby 君の名前を呼んだら 白い波が寄せるよ ゆらりゆれる波を逆さにして 空が海の下に広…