2011-10-03 おくりもの 詩 2011.10 陽向が何かをつまんで、私に渡そうとしている。手のひらを差しだすと、つまんでいるものを上に載せる。でも、私の手のひらの上には何もない。空気が載せられたのだ。陽向は微笑んでいる。私も、その手のひらの上の空気をもう一方の手でつまんでみせる。そして、陽向の手のひらに渡す。陽向は手のひらをじっと確かめる。そして、もう一方の手でつまんで、私へ返す。何度も何度も、私たちはそれを繰り返す。陽向は私へ 私は陽向へ心をこめて、おくりものを手渡す。 ← グリッドフレームのHPはこちらです ← ランキングに参加しています クリックありがとうございます