星よ ぼくの声が 聞こえますか
ひとりではないこと 信じようとして ぼくはここにいる
空とつながったと感じる瞬間が、これまでに何度かある。
こんな感覚を覚えるのは、ぼくが空の小さな土地に住みながら、空の大きな土地をよく旅をしたからかもしれない。
旅の途中、よく空を見上げたものだ。
星の明るさに驚いたことも何度もある。
古来、日本人は夜の闇を怖れた、と言われる。住居は、夜の闇を逃れて籠もる場所としての意味を付与されたとされる。これには、日本の湿潤な気候が影響して、星が明るくない、ということも関係しているだろう。
古代ヨーロッパで星が細かく観察され、星座を発明するにいたるほどの、星との親しい関係を、古代日本人は築くことができなかった。
だが、気づけば星は夜空に輝いている。そのことにほんのたまに気づいては、亡き人に想いを馳せたり、遥かな願いを投じたりする。
ぼくに意志があって、星に願いが通ずる。
明日もシンプルに行こう。