gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

水俣という地名

ぼくが熊本県出身の人間であることも含めて、水俣病という名前に地名がつけられたことにずっと違和感があった。

 

その大きな理由は、のちに新潟県で同じ病気が発生したときに、第二水俣病命名されたことによる。

 

水俣=病」という印象を、水俣の人はどのように受け止めているのか、と疑問を持っていた。

 

しかし、発病から70年も経って、「水俣曼荼羅」という映画のDVDを購入して、これから見ようとするとき、病に地名がついていることの影響力の強さを感じざるを得ない。

 

水俣の海の風景は美しい。ここでそんな公害が発生したことがにわかには信じがたいくらいに美しい。

 

水俣という地名は、この問題に人を惹きつけていく力を今後も発揮し続けるだろう。

 

むしろ、第二水俣病と呼ばれる阿賀野川流域の方が心配になってきた。