結局、休みの最終日まで旅行を続けることになった。
名古屋城の良く見える公園で目が覚める。今日もいい天気だ。
最後に箱根のアスレチック施設に寄って帰ることになった。行ったらビックリ。自然の木にプラットフォームをつくり、隣の木へワイヤーをつたって移動する。ハーネス装備で絶対に落下しないシステムになっている。大人もワクワクしてしまうような施設だ。
米軍の訓練に使われていたシステムらしい。なんて愉しいんだ!
陽向は、渡りに足場がつくられていれば、果敢に進むことができるが、ハーネスにぶら下がってターザンのように渡る場所では、足がすくんで動けなくなる。
最後のコースでは30分も動けない状態になったが、スタッフのお兄さん二人に励まされてようやく進む。営業終了時間は過ぎていたが、辛抱強く接してくれたお兄さん方に感謝である。
最後の最後で、陽向にとっては一番大きな思い出ができたようだ。3人とも上機嫌で帰路につく。
1週間も車で移動し続ける旅は久しぶりだった。過去はアメリカの西部を両親と一緒に車で走ったことがある。26年も前のことだ。
この旅も、後になってきっと懐かしく思い出されるだろう。
そして、それ以上にこの旅で、空間について何か明確な指針を持てた ような気がしている。それがうれしい。
これもみんな家族のおかげだ。