gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

モンキチの旅立ち

昨日、福岡から無事帰ってきたモンキチだったが、今日、九十九里の海に連れていったら、どこかでいなくなってしまった。

 

心当たりを全部探したが、どこにもいない。

 

陽向は泣いた。8年も、兄弟のように過ごしてきたから無理もない。

 

ぼくも、そのつぶらな目にずいぶん助けてもらった。

 

見つめると、見つめ返してくるような、そんな静かなコミュニケーションが彼とは可能だった。

 

夜、陽向が寝る前のお話では、彼はぼくの子供の頃の同級生として登場する。

 

また、ぬいぐるみの彼は化身であって、彼の実体は高崎山のボス猿だということになっている。

 

取替のきかない存在だった。

 

今、モンキチは桜を見続けるために、千葉から北海道へ向けてゴールデンウィーク頃まで太平洋岸を旅している。

 

ぼくと陽向の間では、そういうことになっている。