gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

風雨に晒された壁を、内装に持ち込む 2

いうまでもなく、空間がたくさんの人に長く愛されるために最も大事なものは、その空間を運営するオーナーの意識の高さです。私たちは、できるだけ強く、オーナーの背中を押すことのできる空間を提供することに専念するのみですが、このプロジェクトは現在までの活動で確認してきた次のような効果を、さらに強めることができると信じています。

○カスタマーはまるで「自分の空間」のように感じて、リピートする

重層的な「時間」を感じられる空間をつくることは、どんな効果を生むのでしょう。

画像を見ていただければ、お分かりいただけると思いますが、例えば・・・、

古い、そして、新しい。
温かい、そして、冷たい。
汚い、そして、美しい。

という「矛盾」ともいえるような性質を持つ空間ができあがるのです。

ふつうは、「新しい」「温かい」「美しい」など、誰もが同じ感想を抱くようにつくられる空間が多いのですが、このようなつくり方をすることで、一人ひとりが自分の価値観で空間に向き合うような空間になるのです。だから、その空間を好ましく思う人は、まるで「自分の空間」のように感じるようになります。

だから、また訪れたくなる空間になるのだと、私たちは考えています。



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