gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2017.7

力を抜く

肩の力を抜く、ということは、思うほど簡単ではない。格闘家の友人が遠い昔に教えてくれた。基本は、まず力を抜くこと。

結露

湿気を含んだ温かい空気が流れ込み、冷たい面に接するとき、結露が起こる。なんだか、人の涙のようでもある。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場

映画 shadow 影 / 笑い教 / 水筒少年

2007年。河荑直美/葉子/富永まい監督。たまたま一緒に仕事をしていた人から、小さい頃から離れ離れになっていた実の父親であることを告白される実話。親子とは、互いに自分の影のような存在なんだろうか。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッド…

優れた技術

免振装置について調べていて、ずいぶんお手軽な値段で手に入るのだということが分かった。これなら、もっといろんな用途に使えるのかもしれない、と考えてもよさそうだ。優れた技術は、一つの目的で開発されて、商品として成功し、価格が下がり、その技術が…

洞穴

洞穴へ入ると、天井の高い大空間が現れる。これ以上、高いことのインパクトが大きい空間はないかもしれない。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場

言葉と広がり

柳田国男は、日本の地方に伝わる言葉について丹念に調べて、例えば、桑の実のことをクワイチゴという地域が日本の各地域にわたっていることから、「人が桑の実が苺にちかいことを注意し始めたのが、桑の木の栽培に伴うものであったならば、この方言の分布状…

共感

「夢のある話ですね。」と、返ってくるのが気持ちよい。新しい世界を切り開いていく力には、共感が必要だ。この共感の力を失った会社は世界に向かって問う力を持たない。ぼくの役割は、共感の源を提供することだろう。ぼくではない、他のスタッフが本質を語…

世界

九十九里の海辺を車で走って、周囲に「汚しうる美」を探す。解体業者の仮囲いが潮風を受けて錆びているのが、様々な色のペンキが剥がれているのと相俟って、複雑な美しさを醸し出している。もちろん、他の誰にも見向きもされない。ぼくが20代の時に持った確…

人に施すこと

陽向がカブトムシを友達に分けてあげることを喜んでいる。分けてあげること。それを喜んでもらえること。これ以上に、心が満たされることはないのかもしれない。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジ…

映画 あん

2015年。河瀬直美監督。樹木希林は、なぜこんなに複雑なのだろう。人の目を惹きつけるのは、そこに何かしらの発見があるからだろう。見ていて、心地よい。それは「汚しうる美」に近いのかもしれない。万物に魂が宿る、というアニミズムの視線を持つ人は…

映画 郵便配達は二度ベルを鳴らす (ルキノ・ヴィスコンティ)

1942年。イタリア。アメリカの郵便配達は二度ベルを鳴らすことが決まりとしてあったらしい。二度目のベルが鳴ったら、必ず出なければならない。悲惨な結末が、運命によって決められている、そんな出会いがある。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グ…

風雨に晒された壁を、内装に持ち込む 3

○自分に自信のある人達が集まってくる場所になる自分の感性や価値観で空間を好きになる人がカスタマーになってくださるので、自分に自信のある人々が集う場所になり、この場所を起点にして新しいプロジェクトが生まれることも考えられます。○スタッフがかっ…

風雨に晒された壁を、内装に持ち込む 2

いうまでもなく、空間がたくさんの人に長く愛されるために最も大事なものは、その空間を運営するオーナーの意識の高さです。私たちは、できるだけ強く、オーナーの背中を押すことのできる空間を提供することに専念するのみですが、このプロジェクトは現在ま…

風雨に晒された壁を内装に持ち込む 1

外で風雨に晒されて、長い時を過ごした建物の壁には、その場所の歴史が刻み込まれた豊かな表情のものがたくさんあります。しかし、そのような古い建物は、一瞬にして壊され、この世界からことごとく姿を消していきます。そのままにしていては失われてしまう…

家族でランニング

ひとつの理想だった、家族3人のランニングが現実のものとなった。ぼくと妻が走り、陽向は自転車だ。以前、3人でランニングをしたのは陽向が2歳のとき。彼はベビーカーに乗り、ぼくがそれを押しながら走っていた。5年ぶりのことだ。そして、これからは、…

カブトムシに溢れる

捕ってきたカブトムシなどを数える。カブトムシ オス 大5匹、中20匹、小5匹カブトムシ メス 2匹ノコギリクワガタ オス 大1匹 中1匹コクワガタ オス 中1匹 小1匹 メス 小1匹カミキリムシ 1匹合計38匹ご近所の方に、6匹もらっていただく。そして…

先輩

先週に続いて、千葉へカブトムシを捕りに。今度は、昨年もお世話になった、ぼくが子供の頃の柔道の先輩Kさんの案内で、いろんなポイントを巡っていただいた。陽向は、相変わらずのハイテンションだ。福岡の久留米で、同じ目標を持って過ごした人とのつながり…

友達

大勢の同級生と下校する陽向の様子を見る。いつも二人ならば、雲梯を一緒にやる女の子の誘いに知らないふりをする陽向。男友達にからかわれるのが嫌なのだろう。男友達に頑張ってアピールするが、少し子供っぽいためになかなか相手にされない。我が道を行け…

バイエルン

ドイツでは城を訪ねればよかった。「ルートヴィヒ」を観て、城の建設を夢中で繰り返した王を知ったが、それがバイエルンの随一の観光資源である、と聞くと、王は未来のために仕事をしたのだ、とも言える。深い自然の中に、巨大建築を築くことが、いかに大変…

天井

天井を抜けるかどうか、はいつも空間づくりの重要課題だ。日本の空間は、欧米と比較して天井が低くつくられていることが多い。身長が低いせいもあるが、天井が高いことをネガティブに思う人はほぼ皆無であるのに、なぜそうなっているのだろう。最大の部屋の…

ハードル

自分に期待して、自分で設けたハードルを越えていく。それだけに集中できるような甘い環境は、今のぼくにはない。だからこそ、価値がある。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デ…

ビアホール

19世紀末に日本のビアホールはつくられ始めた。今も続いているビアホールは、優に100歳を超えているものもある。未来に対する期待感。それがすべての源泉だった時代の象徴的存在。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しな…

アール・ヌーボー

植物のようなラインを、鉄でつくっていく。それを「新しいアート」と呼んだ昔。工房で職人が鉄を叩いて、それをつくった。量産することが難しい形状。つまりは、ビジネス化しにくい。今も、それ故に特別な価値を与えられている。20世紀の始まりの頃の一瞬の…

カブトムシ捕り

カブトムシを捕りに夜、家族3人で出かけた。クヌギの木の密場にいろんな昆虫が集まっている。日頃は忌み嫌われている虫たちもそこにはたくさんいる。蛾やゴキブリ、カメムシ・・・。懐中電灯でそれらを照らしながら、顔を近づけてカブトムシやクワガタを探すの…

映画 ルートヴィヒ

2012年。ドイツ。芸術で世界を幸せにできる、という確信を持っていた、バイエルンの国王。その芸術が、いわゆる芸術、であると、滑稽に映ってしまうけれど、奇跡的な存在であることには変わりない。バイエルンの現在の観光資源は、彼が築いた建造物であ…

エリ・エリ・レマ・サバクタニ

意味は、「神よ、神よ、なんぞ我を見捨てたもうや!」キリストが十字架で最後に叫んだ言葉、と言われる。そのように叫びたくなるような経験をする人はどのくらいいるのだろう。 森敦の「意味の変容」に、「神もまた矛盾として実存する」という言葉がある。外…

失踪

早朝、妻とジョギングに出かける。陽向は、いつも熟睡している。もし、目が覚めたとしても、もう泣くことはなくなった。きっと、youtubeでも見ながら帰りを待っているだろう。 20分後、ぼくが先に帰り着くと、陽向がいない。鍵は開けっ放しだ。びっくりして…

気に入っているもの

「日常的なもの、身の回りにあるもの中で、あなたが気に入っているデザインはありますか?」という問いに答えて・・・ 日常的なもの、身の回りにあるものの中で、気に入っているものは、人間の意図が感じられないものが多いようです。例えば、しばれ硝子のコッ…

野菜

日曜日は野菜を買いに行く。埼玉から野菜を売りに近くへ来てくれる車があるのだ。新鮮な野菜に触れることが、日曜日の愉しみのひとつになるとは、以前なら思いもよらない。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつ…

坂道攻略

陽向の自転車乗りの最終課題は、坂道攻略だ。陽向の手のサイズに比して、ブレーキが大きすぎて、とっさにつかめないことが、攻略を難しくしていた。ブレーキの方を取り換えることも検討したけれど、陽向が慣れる方が早かった。もうこれで大丈夫。一通り合格…