スガシカオの「黄金の月」のコードをネットで調べてみたら、セブンスコード満載だった。この曲の美しいけれどなんとも不安にさせるメロディはきっとセブンスコードから来てるのだろうと、音楽理論について全く無知なぼくにとっては、発見である。
ギターでコードをなぞってみると、なんとも気持ちがいい。ぼくにとっては、新しい感覚だった。
少しずつコードを理論的に勉強してみたいと思った。
少し前に、人を不安にさせるためにつくられた映画には興味がない、と書いた。しかし、美しさ、という観点から見ると、揺すぶられることはネガティブではない。要は、対象を「何のために存在するものとして見るか」によって、評価は変わってくる。
美的、科学的、倫理的、これら三つの視点のうち、美的な視点を音楽ほど純粋に向けられる分野はないのかもしれない。もちろん、歌詞(言葉)が絡むと倫理的視点が絡んでくるけれど。
ネットで少しコードについて調べてみると、
1つの音を鳴らすと、その音を基音として、倍音が、幾つか、鳴ります。
その、幾つかの倍音の内で、比較的大きな音は、基音を、ド とすると、ミ、ソ、シ♭ になります。
つまり、ド だけを鳴らしていても、7th コード、そのものです。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1360116888
なんて書いてある。素敵だ。
これを空間に置き換えると、いろんな解釈が可能だろう。
シンプルな空間が、実はリッチな空間だ、と語るモダニズムを連想する人もいるだろう。
でも、ぼくが「黄金の月」を空間に翻訳したら、きっとモダンな空間にはならない。
そんなアプローチにも興味が出てきた。