原宿のキャットストリートをちょっとはずれたところに、ポテトチップスとスペインバルの店Potechao!が完成した。
よくヨーロッパへ行かれるオーナーは、イタリアやフランスのおしゃれな店で日本人のグループがかっこよく見えないのは、「髪の色が黒いからだ」と分析される。
するどい指摘である。
その点では、スペイン人は髪が黒い人が多い。ならば、スペイン的な空間では日本人のグループはかっこよく見えるだろうか、と想像してみる。
結論。髪の黒い日本人にスペイン的な空間はよく似合う。・・・これは発見だった。
キャットストリートは日本有数のおしゃれな若者の街。この店はスペイン的な空間に徹底的にこだわることにした。
そもそもポテトチップスの店も、オーナーがスペインで出会った店だ。
スペインといえば、数か月を過ごしたバルセロナを思い出す。旧市街の壊れた壁。黒くて細い鉄のフレーム。落書きだらけのストリート。新市街とのコントラスト。
そして、南への旅。乾いた土の匂い。フラメンコ。闘牛。情熱の赤。ラム酒。・・・
そんな混然としたものが、この店には詰まっている。
だから、まだ散らかっていても、写真を撮ってもよい店になった。