gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

成長

陽向は2歳4カ月。4月からの新しい保育園にもすっかり慣れて、保育園へ行くと知らない顔ばかりで小さくなってしまうのは私だけだ。

最近、陽向はどこにいてもマイペースで堂々としている。見習うことにしよう。

今、ストローでジュースを飲んでいたら、傍らのニンジンの千切りの1本を手にとって、ストローの中にすっぽりと入ることを発見したらしい。ニンジンを突っ込んで、ジュースを飲み、ニンジンが口に入ったら、またニンジンをストローに突っ込む。

そんな作業を私の後ろで延々と続けている。たぶん、こんなことをしながら、少しずつ手が器用になっていくのだろう。

私がときおり振り返って目が合うと、お互いにニコリとする。

赤ん坊が子供と呼ばれるようになり、やがて少年になっていく。できることが増えていくことを一般に成長と呼ぶのだろう。確かに、その過程を見るのは楽しいことだ。

だが、それだけではつまらない。以前、JR東日本が広告に「きのうのすごいを、あしたのふつうに」というコピーを使っていたが、私は「すごい」を「ふつう」に変えたいとは思わない。

色褪せることのない「すごい」を感じ続けたい、と思う。

そのためには、成長の基準を事象に置くべきではない、と思う。私は、事象を起こすエネルギーを見たい。

それは、アーティスト石田博さんの「この土地は何を考えているか?自然科学する様に大切に描く」という視点にも似ている。

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