gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

完成度 2

無自覚に完成度を高めて、失われるものは何か?

多面性、多重性、多様性・・・豊かさの源泉となるものである。自然的なあり方、混沌といってもよい。これがあることによって、いろいろなものを引き出せる。

だから、そのときの自分によって空間から引き出すものは様々で、その空間に飽きることがない。もちろん、飽きないためには、引き出す側が豊かな視線を注ぐことができる人でなければならないのは自明であるが。

無自覚に完成度を高めることによって、空間は一面性だけを際立たせることになり、他の可能性が塗りこめられる。つまり、「なる」可能性のある部分が失われる。

スクラップヤードの豊かさ。それが、無自覚に完成度を高められた空間の対極にあるものである。

世の中でつくられ続ける大半の空間は、そのことすら意識されていない。

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