gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

GF9 SOTOCHIKUの今後の歩み

2020年、上記の仕組みに法的問題が生じないように微調整と、ドナー規程や各種契約書を弁護士事務所へ依頼し作成済みである。また、広く一般のSOTOCHIKU素材の所有者から情報を得て、その中から新しい空間づくりに使用することができるように、ウェブサイトを構築し、facebookYouTubeなどで広告を出し初めている。

 

今後は、広告に力を注ぎつつ、「なったもの」を解体・取得・運搬・保管・加工の各段階に必要なものを揃えていく。また、完成したSOTOCHIKU空間を弊社既存HPで紹介し、空間のクライアントに紹介するために、facebookなどで広告を出していく。

 

2020年中に、複数のSOTOCHIKU空間を完成させ、来年以降は年間10件以上を完成させることを目標に置き、今後の当社のつくる空間のスタンダードにしていきたいと考えている。

 

これにより、そのままでは廃棄処分となってしまう素材(SOTOCHIKU素材)に新たな生命を吹き込み、新しい空間において素材を生かす道を作ることにより、素材そのものの価値を永続させるという社会的価値を作り出すと共に、新しい生命を付加された素材の対価を各種NPO法人に寄付するというカタチでの社会貢献活動を行なっていきたい。

 

SOTOCHIKUは、市中に散らばる建築などの朽ちた部分や汚れた部分を別の視点で評価する観点を提示するものであり、SDGsの「11.住み続けられるまちづくりを」に関係すると思われ、また、「12.つくる責任 つかう責任」にも、取り壊されるものから積極的に新しくつくるものの素材を取り出す、という新しい概念を創出する可能性を秘めていると感じている。

 

さらに、今までにない、より豊かな空間づくりが可能になり、当社が求めてきた「外部性を内部空間に取り込んで自由になれる空間をつくる」という根源的なコンセプトを確実に実現していきたいと考えている。