gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

大事な闘いの前

子供の頃、柔道の話。

団体戦の勝ち負けが自分の試合にかかっているときなど、大事な試合は、試合直前になって、傍から自分を眺めているもう一人の自分を感じることがあった。いつももう一人の自分は、自分は非力なんじゃないかと疑問を抱かせる役割を担っていた。「お腹に力、入るの?」とか、「足、動くの?」とか。

少しの不安を抱えて、試合が始まる。しかし、いつも、むしろその方がいい試合ができた。

自分に暗示をかけて試合に臨む、という話をよく聞く。「お前は世界で一番強い」とか。しかし、そのような暗示が人にいい動きをさせるとは思えない。逆に、ありのままの自分を外から見つめてみて、余計なものを取り除いた方がよい結果につながる。

こんな自分で大丈夫だろうか?少しだけそんな不安を抱えて、今後も大一番に臨んでいこう。