gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

エチゼンクラゲの紹介

最近、大量発生で話題になるエチゼンクラゲ。直径2mにもなる世界最大級のこのクラゲが中国で大量に繁殖し、海流に乗って日本海に流されるうちに成長し、漁師の網にたくさんかかり、魚が捕れないことが問題になっている。最近のテレビのニュースでこのことを知った。

一方、アサヒドットコムで、日本海の美しい生物として、エチゼンクラゲの写真が紹介されていた。

おやっ、と思った。一方でネガティブな存在として紹介され、もう一方ではポジティブな存在として紹介される。ひとつの存在が両面を有するのはごく当たり前のことである。しかし、メディアはその一方しか紹介しないことが非常に多い。

といっても、「エチゼンクラゲは漁業を妨害している。しかし、その姿はとても美しい」と紹介されたとしたら、おやっ、とは思わない。

私が引っ掛かりを感じたのは、「エチゼンクラゲは漁業を妨害している。そして、その姿はとても美しい」とポジティブとネガティブの情報が並列で私の中に入ってきたからだ。

メディアにはこんなふうに情報を伝えてもらいたい。すべての存在は、このように存在しているのだから。