Aが原因となりBという結果を生み、Bが原因となりCという結果を生み、Cが原因となりまたAという結果を生むならば、ループとなってぐるぐる急速に回る。
「一つの事象の影響が同じ方向の影響を与えて反転することがない。反転するなら悪いことが抑え込まれて安定することになるでしょう。この反転が起こるのがネガティブフィードバックで、反転が起こらないのがポジティブフィードバックだ、これが制御の分野の用語なのです。だから(言葉の感じとは裏腹に)悪循環こそがポジティブフィードバックだ、となります。」←
「善循環」も「悪循環」も「ポジティブフィードバック」の結果なんですよね(江頭教授): 東京工科大学 工学部 応用化学科 ブログ
なるほど、安富歩氏が日本が第二次世界大戦に巻き込まれていく過程をポジティブフィードバックとして説明しているが、だれも制御できなくなってしまう事象のループをそう呼ぶことを理解する。
ポジティブフィードバックが善循環を生み出すときも、急速回転して発散させてしまってはループが自壊してしまう。それがバブルの崩壊。
持続可能な社会のためには、制御できるスピードで回る安定したループをつくることが必要ではないか?
必要以上に拡大してしまわないように、心を配りながら。ぼくは、今後も10人くらいの会社を拡大するつもりはない。
そのループは、次の3つを基本姿勢として回る
1.「自身の感性」を行動の動機に含みこむこと
2.可能な限り「小さな創造」を施すこと
3.可能な限り「急がない」こと
このことを共感できる人たちに伝え、ともに空間=船をつくっていく。そして、その人たちの心をその船に乗せて未来へ進んでいく。