gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

水俣曼荼羅 2

ある水俣病患者は、病気を乗り越えて自立して生きることを生き甲斐としている。だから、医者が病気を解明するためのサンプルになることを葛藤の末、拒否する。

 

認定される人が未だに少ない中で、認定基準をつくるための医学的手続きはこんな理由でもなかなか進まない。

 

恐ろしいのは、多くの事象が権力側にとっては好都合の方向に働く、ということだ。真摯に事象に向き合えば向き合うほど、人は孤立する。

 

多くの人に紛れて、波風を立てずに目立たないように生きる。そんな生き方を志向するほとんどの国民によって、中身のない政治が支えられている。

 

こんな中で希望を見いだせる人は、苦しみを伴った理不尽な混沌の中て、それを跳ね返そうとする熱量を持った人だろう。

 

それを持つ人間に自分もなりたいし、そんな人間を増やしていきたい。