recursiveは回帰的という意味らしい。安富歩氏は、グレゴリー・ベイトソンに倣ってほぼすべての事象の因果関係はlinearつまり線形的ではなく、回帰的であるという。
線形的とはA→B→C、回帰的とはA→B→C→D→A。たくさんの人は線形的な考察により、Aの事象を解決するためにBの事象を行い、Cという目標に達するという好ましい結果を得ようとする。
すると、実際にはCが永遠に得られることはなく、Cの結果、予想していなかったDが生じることで、Bをやること自体がAの事象を脅かす結果になることがある。
現実の世界は、もっと数えきれないほどの事象が複雑に絡み合い、線形的な計画がそのまま成功することはほぼない。歴史を振り返ると、Bを行わず何もしない方がよかった、ということばかりだ。
もちろん、線形的な計画を立てること自体が無意味なわけではない。人が考えて行動に移すには線形的思考による以外にありうるだろうか。
だが、その思考のみで長期間を計画通りに進められることはまずない。
ぼくは、創造性の連鎖はrecursiveな行動を可能にするものだという確信を得た。