gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

靖国神社

77回目の終戦記念日。ぼくの子供の頃は、30回目くらいだった。「平和への思い 新たに」とか、新聞には毎年そんな見出しばかりだったのを憶えている。毎年、同じことが書いてあるな、中身がないな、と思っていた。

 

統一教会というカルトが日本の政治の一部だったことが明らかになった今、日本を大戦への道に導いた靖国神社信仰もまた明治政府が富国強兵のために準備したカルトだったという安富歩さんの言葉が腑に落ちてくる。

 

靖国神社を政治家がこの日に参拝するのは、その政治家がこれから戦争をするためにも重要なことと考えているからだ。つまり、これからも戦争できる国であってほしい、という気持ちの表れだ。

 

靖国神社を批判すると、戦死者の遺族などから猛烈な反発にあうことが普通であるらしい。

 

ほぼ全国民が遺族なのだから、批判は難しいだろう。しかし、これを乗り越えなければならない。カルトはつくられたものなのだから。

 

日本は戦争を放棄したのではなかったか?この敗戦の記念日に自問することが今ほど大事なときはない。