gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

かけがえのない自分

ぼくは動物でありたいという願望が強いのだと思います。

柄谷行人さんの著作では、「意味という病」「マクベス論」もすばらしいですが、「探求Ⅱ」に最も影響を受けました。

「単独性ー普遍性」の回路にありたい(かけがえのない自分でありたい)、と願い、そのために空間をつくるにはどうするか、を常に考えてきました。

かけがえのない自分は、‘自分’にしか見出されない。これを言葉で伝えるのは困難ですが、では空間ならば伝えられるか、と言えば、言葉と同じように、一義的に伝えられる空間もまた存在しません。でも、伝わる時がある。

きっとこのことを伝えたい、と思う人はたくさんいて、繰り返し経験することのできるそれぞれのメディアで、その人に伝わる時が訪れるのを待っているのだと思います。