日本から遠く離れているウクライナをロシア軍が攻めようとしている。
ウクライナは距離的には遠いが、広大なロシアの隣という意味では日本と同じである。
ロシアは世界一広大であるがゆえに、接している国も多い。米ソ冷戦時代には、西側に親ソの国々として東ヨーロッパによって分厚い緩衝地帯をつくっていたが、今や東ヨーロッパの国々は西側に取り込まれつつあり、旧ソ連が崩壊したときに独立した周辺の国々もNATOに誘われている状況で、緩衝地帯が失われるかもしれない、というロシア側からすれば切迫した状況である。
ウクライナは緩衝地帯として最重要の国であるために今回の国境地帯への大規模な軍隊派遣が起こっている。
ぼくにとってロシアは不思議な国で、そもそもなぜこんなに広大でなければならないかを理解できない。
もちろん全体的に寒い国で、小国に分割されてしまえば、それぞれが経済的に成り立つことが困難になるのだろうが、大きいことが必然とも思えない。
緩衝国を必要とする、という発想自体、国土が広大であることに起因しているのだから、世界からそのような国をなくしたらどうなるだろう、と思う。
いや、逆に、国というもの自体をなくしてしまった方がいいのかもしれない。
世界共和国。結局は、そこへたどり着く。もう十分に世界は小さい。