今回、陽向が睡眠障害になってさまざまな精神疾患が環境によってどのようにつくられていくかを目の当たりにしたような気がする。
現在、睡眠障害などの症状は快方に向かっているが、これを医者の言うままに任せていれば、引きこもりの一人になってしまったかもしれない。
妻と二人で判断し、断薬を選んだのは本当に良かったと思っている。
同時に、ぼくらは危険な社会に生きているんだということを痛感している。
ただし、ここでぼくたちが得た結果を一般的に正しいものとして語ることはできないのは、承知している。
ぼくらにできることは、実際にあったことを正直に語ることだけだ。
誰に勧めることもしない。
なぜなら、そうしてしまうと責任が生じるからだ。
生きていくために、この点は重要だ。